「徹夜しないで人の2倍仕事をする技術」三田紀房先生のマンガ論が勉強になる本だった

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マンガ家、三田紀房先生の書籍
『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』を読んだわ。

 

 

三田紀房先生は「インベスターZ」や「アルキメデスの大戦」といった作品を2本同時に週刊で連載したりしてたお方。
月に160ページ…尋常じゃない、すごく大変そう…と思ってたわ。

 

けどこの本のタイトルを見た時、人の2倍仕事ができたら2本連載も納得。
でも2倍の仕事ってどうやるの!?と気になって読んで見ることに。

 

この本を読んだら、仕事の効率や漫画のテクニックについて勉強になることがいっぱいあったの。
だから紹介するわね。

 

目次

三田紀房さんとは

「ドラゴン桜」「砂の栄冠」「インベスターZ」「アルキメデスの大戦」といった代表作を持つ、マンガ家の三田先生。
サラリーマンから家業の衣料品店を継ぎ、30歳でマンガ家デビューしたわ。

 

漫画家のイメージとしては、アシスタントと徹夜して頑張って描いてる。
っていうイメージを持つ人もいるわよね。
かつては三田先生もそうだった、けどそれを変えたの。

 

 

パフォーマンスが上がる仕組みを考えて実行し、生産性を向上させる結果となった。

 

徹夜を無くす仕組みを作る

出版やメディア関係者には夜型が多く、昼に活動を初めて夜中まで働くというのが習慣になっていた。
けれど三田先生はこの習慣から足を洗ったわ。

 

志真は朝起きた時、出版関係者の方から来たメールを見たら送信2時とかだったりするよ。

 

三田さんの職場はアシスタントが5人。
仕事時間は9:30~18:30で昼休みは各自の判断で自由。
金土日休みの週休3日。
三田さんは週末にネームを作るというスケジュールなんですって。

 

かつてはお菓子を大量に置いてつまみながら頑張っていたの。
けれど徹夜は疲れて集中力が落ちる。
睡眠不足で不健康、やめていく人も多かったわ。

 

そんな日々が7~8年経った時、三田先生は実験をすることにした。
1週間徹夜をしないというルール。
朝早くから集中して作業、それで終わるか試してみるというもの。

 

 

その結果

 

なんと間に合うことがわかったの。
健康になり、スピードも向上。
ダラダラ仕事をするよりも規則正しく働く仕組みを作る、夜型という慣習を変えたわ。

 

 

メリハリのある方がパフォーマンスが良い。

 

徹夜はスピードが落ちるし、目もぼやけるのよね。
立ち上がったらクラッとして倒れたり…
ちゃんと寝たほうがいいわ(当たり前だけど)
最低でも仮眠をとりましょう。

 

求人にコストをかけて、新しい人に1から教えるより。
環境を良くして慣れている人に働いてもらったほうが効率が良いわよね。

 

 

残業を減らして売上を上げる会社もあるよ。

なぜ、残業削減で出た利益を社員に還元すると活気づくのか?

締切は絶対に破らない

締切は絶対に破らないという三田先生。
ネームを作るのにも迷わない、その秘訣とは。

 

 

強い構想を持つ

ネームを作る際「迷う人はストーリーの構想が弱いから」と言っているわ。

 

 

強い構想があれば迷わない、「インベスターZ」は子どもたちが3000億円を投資で運用する、という話。
「アルキメデスの対戦」は戦艦大和の建造費を考えるという話。
設定が面白そうならば話を作るのに迷いは無い、とのこと。

 
 

 

複雑な手法には手を出さない

自身を持てないことには最初から手を出ず、迷う要因になりそうなことを排除するんですって。
これを守れば、ネームには一度もつまずくことはない。

 

志真も昔、シリアス漫画を何回か描いたけど合ってないって言われました。
僕自身シリアス人間じゃないから、描かないようにしています。

 

クリエイターはやった人間、とにかくやってみる。

お金のために漫画家になったという三田先生。
サラリーマンだったけど岩手に戻り家業の衣料品店を手伝っていた。
けれど、上手くはいかなかったの。

 

それが5~6年続いた後、たまたま目にした漫画雑誌の新人賞募集を見て応募。
30歳で初めての作品を応募したら入選。
凄いわね。

 

練習なんていらないからとにかくやってみる

漫画は紙とペンがあれば描ける。
漫画の学校に行かなくても漫画は描けるし、何事もとりあえずやってみるのが大事よね。
YouTubeの動画を見て、DIYや料理をする人もいるもの。

 

マンガ家になりたい人はとにかく描いてみて、新人賞に募集するなり持ち込みなり、WEBにアップするなりしてみましょう。

 

志真はマンガ雑誌で連載出来なかった雑魚だけど、WEBで描いてたら書籍化できたよ~

 

 

面白い企画を作るにはテーマを絞り込む

面白い企画を作るにはどうするか、それは「針の穴くらい狭いところにテーマを絞り込む」という作り方。
「アルキメデスの対戦」では、戦争という大きなテーマではなく「戦艦大和の建造費はいくらか」という狭いテーマ。

 

「砂の栄冠」では「高校球児が1000万円を使い甲子園を目指す」という話、ただ甲子園を目指すよりもインパクトがあるわよね。
こんな風に、広すぎるよりも狭いテーマにすると発想が膨らんで面白そうに見えるわ。

 

 

成功するには空席を狙う

大ヒット作の「ドラゴン桜」連載当時はゆとり教育が理想とされていたのだけれど、逆につめ込み教育で東大を目指す設定にしたの。
勉強の基本はつめ込み、という人の意見を先取りして漫画にしたんですって。

 

投資漫画の「インベスターZ」はマンガを通じて投資や経済を学ぶことができる。
自分の描くテーマが空席になっているかどうかをチェックするのは大事ね。

 

 

空席を見つけたらとりあえず座って本番で自分を鍛えていく。
最初はへたでもいいから一歩を踏み出していきましょう。

 

ちなみに志真の漫画「女騎士さまは屈しない!」
女騎士というジャンルはあるけど女騎士がE☆RO☆GEをやるという設定が良かったのかな、と今考えると思うよ。

 

その他参考になったポイント

ストーリーは対立と解決

「世の中の面白いものは対立構造でできている」とのこと。
たしかに、スポーツでは攻撃と守備だったり、ライバルとの対決や喧嘩は盛り上がるわ。

 

 

アイデアは考え出すものじゃない

ネタは身近なトコロにいくらでも転がっている。
「インベスターZ」で喫茶店を受け継ぐ居抜き起業の話は「蒙古タンメン中本」のエピソードから思いついたんですって。

 

蒙古タンメン中本は中本さんのラーメン店を白根さんが受け継いだ。
辛いけど美味しいオススメのラーメン店です。

私も日頃、ネタになる何かがあったらスマホや手帳にメモをしているわ。
三田先生はメモしないらしいけどね。

 

 

 

まとめ

針の穴理論や空席を狙うこと。
ストーリーは対立と解決であること。
ベタ、王道を進むのが良い、など漫画に関して学べることがあったわ。

 

ページ数は80ページとコンパクトで読みやすいし、お値段も安い。
勉強になることがたくさんつまってたわ。

 

 

「とりあえずやってみる」「習慣を変えてみる」
っていうのは漫画の仕事以外にも当てはまる大事なこと。
行動と習慣で目標を達成しましょう。

 

 

成功者の習慣について

スポーツやビジネス、歴史上の有名な人物たちは、不思議な習慣を持っていたの知ってる?  不思議な習慣? 変なお薬とか、不倫したりとか?  それは真の成功者なのかしら?  例えば、フランス第一皇帝ナポレオン。 ナポレオンは戦いの前に、勝利のお祝いの準備をすませることを習慣にしていたの。 えぇー戦う前から? そんな習慣があったのか… 成功者がやっていた習慣は不思議に見えるものもある、けれど研究データから根拠があるものも多くあるわ。  これから紹介する成功者たちの...
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この記事を書いた人

志真(しま)
野良マンガ家、漫画描いたりブログ描いたりして引きこもっている。漫画は↓
一迅社「女騎士さまは屈しない!」
ジャンプ+「好敵手紀行」など

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