投資を考えてる人に伝えたい、株取引をやめたら幸福度が上がった話

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日経平均株価が過去最高を更新したと話題になっています。
僕は2015/8に初めて証券口座を作り、株を買いました。
それから株主優待で商品券を貰って買い物したり、飲食店でタダご飯を食べたり、配当金も貰えて楽しい株主ライフを過ごしていたんです。
ですが現在の2025/9には、個別株は全く持っていません。
個別株を全て売った結果、僕は幸福度が上がりました。

最近は証券口座を持つ人・投資をする人が増えているという報道があります。
そしてこれから投資をしようと思っている人もいることでしょう。
そんな人に向けて、僕が投資をしてみた経験の話をします。
投資初心者の方は参考にしてみてください。

目次

軽い気持ちで株を買ってみた

僕が初めて株を買った時は、なんか株ってのが儲かるらしい、というのをネットで知った時でした。
証券口座の開設や維持は無料だし、Webから申し込めるみたいだし、とりあえず作ってみるか~~と開設。
証券会社はいっぱいありますが、手数料が安そうだったSBI証券とGMO証券で作りました。

口座を開設した後は、なんか株買ってみるか~~と思いましたが、問題があります。
どの企業がいいか全くわからない。
そんなときに考えた要素が4つ。

  • 自分の知ってる、利用したことある会社
  • 株主優待がある
  • 配当金がある
  • 手頃な値段で買える

でした。
株を持っているだけでサービスや特典がある株主優待、そして株を持ってるだけで配当金がもらえるなら、損しにくいだろうという素人意見です。
また、1株700円などを見ると安そうですが、買うには100株単位で買うため、なかなかの費用がかかります。
なんとか10万円以下で買える企業で、自分が知っている企業の株を買ってみました。

株主優待と配当を貰う、ハッピーライフだったけど……

それから優待や配当を貰いました。
無料でサービスが受けられるしお金ももらえるやったーと嬉しい気分です。
株価自体も上がり続けたのでハッピーしかありません。
その後、他の企業の株も買ってみて、さらに優待や配当をいただけるそんな株主生活でした。
もちろん専業投資家というわけではなく、投資額自体もそこまで多くない、ゆるく投資をしている程度です。

そんなハッピーライフでしたが、ある日から嫌な気になり始めました。
株価が下がり初めたんです。

買った後はずっと株価が上がり含み益が+でしたが、ある時-になっていました。
保有してる株の価格が下がりまくって-だらけ。
含み損だから売らなければ実質無傷、そのうち+に戻ればいいだろ……と思いつつも嫌な気分でした。

証券口座は他にもいくつか持っていました。
「株は買った後は放っておくのが良い」みたいな話を聞いた時はそうなんだーと思い、買って放置していたサブの口座もありました。
久しぶりにそのサブ口座を見てみたら、株価が-40%とかになっていたんですよね。
下がりすぎ嘘だろ……と思いました。
株価上がれ!戻れ!と長く思っていても、上がる様子はありません。
むしろゆっくり下がっています。
結局その株は値上がり難しそうだな……という結論になり損切り。
その後また値下がりしたので、まぁええかと思いました。
誰かの言うことをただ信じても失敗することはある、ちゃんと自分で考えろ、という経験になりました。

株価が下がり気持ちも下がる

株価が下がってからは、株価が前よりも気になるようになっていました。
毎日、朝・昼・終値の株価をチェックするようになります。
昨日よりは株価が上がってる!昨日より下がってる……と毎日気になるようになります。
この時はとても嫌でした。
何が嫌かというと、株価のアップダウンという数字の動きに、自分の感情が変動しているという事実が嫌だったんです。
「こんなの数字だぞ、ゲームのスコアみたいなものだぞ」と思いつつも、自分を俯瞰して見たら感情が揺れている自分がいるのが嫌でした。

市場が開く9時には不安になることもよくありました。
心の隅には株価のことがあり、何かをやっていても100%楽しむことができない。
ふとした時に思い出す、そんな嫌な時期でした。

あと株価をチェックする時間がなんか無駄に思ったんです。
専業のトレーダーや大口の投資家なら時間をかけるのは当然ですが、そこまで投資に全力ベットしているわけではないのに、毎日数分時間をとられるのが嫌だと思いました。
そんなマイナス期がけっこう長く続き、株価と気持ちが上がらない日々でした。

株価が戻り、ルールを設定

そんな株価低迷期がありましたが、やがて株価が上昇をしていく時期になりました。

株主優待の改悪や配当の減少により、株価が下がる企業もありました。
それでもなんとか上がっていき、株価は+に転じました。
良かった……と思いつつも、また下がるんじゃないか?という不安があります。
売ってしまおうか……でもまだ上がるかも……と悩み、自分の意思では売却できません。
そこでルールを設定しようと決意します。
逆指値売りを設定しよう、と。

指値とは

投資初心者の方向けに説明すると、ある値段になったら自動で買ったり売ったりできる指値という設定があります。
今1000円で売っている株が950円になったら購入、今持ってる1000円の株が1100円になったら売却などができるんです。
また、今持ってる1000円の株が950円まで下がったら自動で売るという逆指値という設定もあります。

僕はいつ売ればいいかわからなかったので、買った株価よりも上がった後に逆指値売りを設定しました。
1000円で買った株が1100円になったら、1080円で逆指値売りの設定。
さらに1200円に上がったら1160円で売り設定を更新、のようにしていました。
逆指値は少し目を離したら暴落、という状況へのリスク管理になるし、売る決断にストレスを感じる場合はシステムに最終決断をさせるということができます。
売る決断ができない僕はストレス軽減に使っていました。

持ち株を売却

そんな逆指値売りを設定した後、株価が上がり続けました。
それからしばらく後に、株価がめっちゃ下がるというタイミングがあり、気がついたら自分の持っていた株はすべて売却が完了していました。
その時に僕は思いました。

なんかスッキリした!!

配当や優待はもらえなくなったけど、気分は晴れやかでした。
株価を気にしなくて良くなったことで、感情の揺さぶりがなくなり、株価チェックの時間もストレスも無くなったんです。
自分には個別株投資は向いてなかったかも、と改めて実感しました。

優待や配当で美味しい体験をさせてもらったし、売却益もトータルで+だったので金銭的には良かったです。
ただ気持ちが下がった時や無駄な時間を考えると、完全にハッピーとは言い切れません。
まぁいい経験だったし、学びも得られたのでやって良かったと思っています。

現在の投資状況

個別株を売却した僕ですが、現在全く投資をしていないわけではありません。
新NISAで投資信託を積立購入しています。
投資信託は運用の専門家にお金を預けて、代わりに運用してもらうというもの。
オールカントリー、SP500、ファング+、金ETFなどは持っています。
これらは個別株と比べてストレスが無いです。
というか全く株価をチェックせず放置しています。

株トレードの世界で個人投資家はは、AIや機関投資家と戦う必要があります。
僕は自分より投資専用AIの方が遥かに優秀だと思っています。
それに機関投資家は企業へ独自の取材をしたり、知識やコネクションが膨大な専門家の集団です。
そんな相手と個人が戦うのはキツイでしょ、と思うんですよね。
勉強したり経験を積んで専念する必要があるけど、他にやることがある人が片手間で戦うのは難しい。
なので戦うのではなく、利用する方が良い、投資信託というプロに運用をまかせられる方が良いと思いました。
また投資信託は長期間の運用ならほぼプラスになるというデータがあるので、僕は投資信託を信じて長期投資のつもりで任せています。

投資のことまとめ

投資のスタイルはいろいろあるし、人により向き不向きがあります。
僕は個別株より、プロに任せるのが良いという結論になりました。

リターンを考えたら投資信託よりも個別株の方が夢はあります。
中には株価が10倍になるテンバガー株も存在しますし、10倍は投資信託ではありません。
ですが時間的にも心理的負担も少なく、リスクやデータを見て僕は投資信託を選びました。

失敗した経験も学びになったので、今となっては良かったと思えています。
現代を生きるにはビジネスや経済は切り離せないものですから、金融や投資の勉強はするべきだと考えています。
いきなり大金をつぎ込むのはリスクが大きすぎるので、まずは少額から、投資の経験をするのが良いなと考えています。
そして様々な投資を学び、体験し、無理せず自分に合うスタイルを見つけるのが良い、そう自分の経験から思いました。

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この記事を書いた人

志真(しま)
野良マンガ家、漫画描いたりブログ描いたりして引きこもっている。漫画は↓
一迅社「女騎士さまは屈しない!」
ジャンプ+「好敵手紀行」など

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