漫画家が10.8万円の液タブ「Wacom Cintiq 22 FHD」を2週間使ってみた結果は…最高だった!

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ワコムの液晶タブレット「Cintiq 22 FHD」のレビューをします。
2週間ほど使いましたが、結論から言うと凄く良い!
イラストや漫画を描くのが快適で早くなったオススメの液晶タブレットです!

この液晶タブレットは2019/7/18にリリースされたものです。
価格は10万8千円、「ちょっと高いかも」と思うかもしれませんが、値段に見合った性能です。
僕は電気店で試しに使ってみたら…購入していました。

今まで液晶タブレット「Cintiq 21UX」を使っていました。
2010/3に購入して9年使ったこちらとの比較も含めて紹介します。

目次

Wacom Cintiq 22 FHD

Wacom Cintiq 22 FHDの特徴を紹介していきます。

筆圧レベル

まず筆圧8192レベル!

筆圧レベルとは感度です。
昔のモデル21UXは2048でそちらの4倍の筆圧感知レベルです。
ただ相当こだわる人じゃないと違いがわからないというか、使ってて差を感じないと思います。
4倍の性能を体感はできていませんが前より描きやすいと感じます。

サイドボタン

今までが画面の横にサイドボタンがありましたが、このWacom Cintiq 22 FHDにはありません。
僕や知人はサイドボタンを全く使わず、無くていいという意見だったので嬉しいです。
スリムになりました。

熱くない

一番うれしいのは熱くないこと。
昔のモデルは画面が非常に熱くて真夏は暖房器具の状態でした。
今回のモデルは改善されて快適になりました。

ペンホルダー

ペンホルダーは横についてます。
芯も中に収納されます。
今まではスタンドでしたが、余計なものを机に置きたくない人は嬉しいですね。

重さ

22FHDは商品重量9.86 Kgです。
21UXは8.7kg(本体)/約1.7kg(スタンド)なのでトータルでは軽くなりました。
設置は簡単で力のない人でも大丈夫です。
厚みもそれほど無くスリムです。

サイズ

本体サイズは57×36cm
画面サイズは47.7×27cmでした。

角度調整スタンド

スタンドもついてて角度が自由に決められます。
別売りスタンドを買わないと角度が自由じゃないモデルもあるので嬉しいですね。

電源スイッチ

電源スイッチと電源ライトは正面からは見えないところにあります。
21UXは正面についているライトが光って眩しかったのでシールを貼っていました。
22FHDは正面からは見えないものの、寝る時の暗い部屋では光が目立ちます。
PCをスリープモードにしても光るのでシールを貼ってます。

描いてみてどうか?

Wacom Cintiq 22 FHDで絵や漫画を描いていてどうなのか。
感想は…体感で描くスピードが前よりも早くなっています。
本当に描きやすいです!

熱くないし描いていてストレスを感じない。
昔のモデルよりも柔らかく描ける感覚がします。

画面には保護シールを貼って使っています。

ポインタの位置

凄さを感じたのが、ポインタの位置が正確なんですよ。
昔のは端の方だと、ペンと描画の位置がずれていました。
このモデルは端の方でも正確です。

描いていて端っこまで使うことはまれですが進化を感じます。

デメリットは?

デメリットが少しあったので紹介します。

高さ

Wacom Cintiq22FHDの下部は机に接している状態です。
昔のモデルはスタンドがあったので浮いている状態でした。
このモデルの場合は描いていて机に腕があたることがあります。
僕は100均でメモ帳を買い、下に置いてみたら合う高さになりました。

コミスタ問題

最初にCintiq22FHDをPCのメインウィンドウに設定しました。
すると漫画ソフトのコミックスタジオver4が不調になりました。
僕の環境では正確に使えなかったんです。

まぁコミスタはサポート終了してるし、今どき使ってる人は少ないです。
今はだいたいクリップスタジオを使う人が多いですよね。
ちなみにクリップスタジオ、sai、フォトショップは問題無く使えました。

マルチモニターでメインウィンドウを別のモニターにしたら問題ありませんでした。

芯の消耗

このタブレットで使うペン(プロペン2シリーズ)を使っている人の意見では芯の消耗が速いらしいです。
筆圧が強い人はすり減りやすいようなので、筆圧弱めで描くのがいいかもしれません。
けど芯は消耗品なので仕方がないですね。
ボールペンやプリンターのインクも使えば減る消耗品です。

 

ちなみに僕はセラミックハイブリット芯っていうのを使っています。
こちら描き心地も良く減りにくい。

TWITE GRAPHICSさんというサークルが作っています。
純正品じゃないのでペンが故障しても保証はないですが、TWITE GRAPHICSさんの芯を今まで4種類使って僕は問題起きてないです。

TWITE GRAPHICS  アリスブックス通販

液タブが初めての人は慣れるまで時間がかかる

液タブが初めて、という人の場合は慣れるまでに時間がかかることがあります。
アナログで直に描くのとは少しだけ感覚が違います。
紙に描く時は、サラサラザラザラという紙の質感を手で感じますが、液晶タブレットの場合は硬い液晶面ですので違和感を感じます。
ですが板タブレットよりは直に描けている感覚で描けます。
アナログからデジタル作業へ移行するなら、板タブレットより液晶タブレットの方が違和感が少ないです。

オプションでPro Pen slimも

オプションとしてPro Pen slimという細くて軽いペンもオススメです。
快適な描き味を求めたり、いざという時にペンが壊れたら嫌だな…という人は使うと良いアイテムです。
僕も使っています。

Wacomのペンタブレットで使える、プロペン2シリーズのプロペンスリムってどうなんだろう?標準ペンより良いのかな?と気になる人に向けて、実際に使った感想を紹介をします。Pro Pen slimが気になる方は参考にしてください。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||).push(arguments)};c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f),d.src=g,d.id=a,e=c.getElementsByTagName("body"),e.appendChild(d))})(window,document,&quo...

おわりに

以上!「Wacom Cintiq22FHD」のレビューでした。
液タブを買い替えたいという人、これから液晶タブレットで絵や漫画を描き始めたいという人にはオススメのペンタブレットです。
あと僕はエレコムの保護シートを使っています。

「10万円は高いな~」って思うかもしれません。
けど昔の液晶タブレットは20万円もしたので相当安くなっています。
同タイプでコンパクトサイズの「Cintiq16FHD」もあってそれは6万6千円くらい。
16FHDを使ってる人の話では、こちらもかなり良いと評判です。

 

ここまで「Wacom Cintiq22FHD」の良いところを紹介してきましたが「別に液晶タブレットを買ったからと言って絵が上手くなるわけじゃなくね?」という意見があると思います。
結論を言うとその通り。
液タブを買えば絵が上手くなるわけではありません。

たくさん絵を描いた人が上手くなりますし、別に板タブでも良いという人は無理に液晶タブレットを買う必要はありません。
板タブでも描けますし板タブの方が価格もリーズナブルです。
これから絵を描き始めるのにいきなり高額なものを買い、やっぱり不要だったとなればもったいないです。

ですが僕は「Wacom Cintiq22FHD」を使って満足しています。
板タブレットよりも液晶タブレットの方が描きやすいし、この「Wacom Cintiq22FHD」は使いやすく、絵を描くのが楽になります。

快適に楽しく絵を描きたい人はぜひ「Wacom Cintiq22FHD」を使ってみてください。

 

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この記事を書いた人

志真(しま)
野良マンガ家、漫画描いたりブログ描いたりして引きこもっている。漫画は↓
一迅社「女騎士さまは屈しない!」
ジャンプ+「好敵手紀行」など

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