PCで絵を描く時に使うデバイス「ペンタブレット」
ペンタブレットにも様々な製品があります。
有名なメーカーとしてはWacomがあり、世界シェアは約9割ほど。
しかし現在のペンタブレット業界にあるのはWacomだけではありません。
低価格で品質の良いペンタブレットもあるんです。
今回は新たなるペンタブレットメーカー「GAOMON」の板タブレット「M10K PRO」を紹介します。
Wacomのペンタブレット歴10年以上の僕が、このタブレットを使ってみた感想を正直に書きますので、気になっている方は参考にしてください。
なお、M10K PROは価格が約6500円という安価なモデル。
安すぎて使えるの?と思う方もいるかもしれませんが、全く問題はありません。
率直に思ったのは「これからPCで絵を描き始める方のエントリーモデルとして十分すぎる性能だな~」ということでした。
ペンタブレットの違い 板タブ/液タブ
ペンタブレットといっても種類があります。
板タブと液タブ、まずはこの違いを説明させてください。
板タブ
板タブは板のようになっているタブレット。
描画とモニターがリンクしているタブレットで、ペンを動かすと画面上でもペンが動きます。
板タブレットの特徴
- 画面を見ながら作業できる
- 手で画面が隠れない
- コンパクトで省スペース
- 持ち運びもできる
- 低価格
液晶タブレット
液晶タブレットは画面に直接描いているように描けるタブレット。
板タブとは違い、液タブでは直接紙に描いているような体験が得られます。
ただし価格は高め。
モニターが1つ増えるような状態なので、マルチディスプレイにより作業の効率アップができます。
液晶タブレットの特徴
- 画面に直接描いているような正確さがある
- モニターが実質1つ増える
- 角度変更ができるモデルもある
今回紹介するM10KPROは板タブレット。
続いてM10KPROのより細かい紹介をします。
GAOMON M10K PRO
M10K PROはGAOMONというメーカーが製作した板型ペンタブレット。
PCだけでなくAndroidスマートフォンでも使うことができます。
まずは開封していきます。
中にはいくつもアイテムが入っていました。
- 本体
- ペン
- ペンケース
- 替芯/芯抜き
- Micro USBケーブル
- USB-TypeC変換アダプター
- 本体を入れられる袋
と一通りが揃っています。
サイズは360mm×240mm×10.5mm(厚み)
作業領域は158.8mm×89.3mm
重量は659gと軽いです。
本体裏面には滑り止めもあり。
本体側面にケーブルを刺してPCと接続します。
逆側にはペンを入れられる部分がありました。
芯の長さはWacomと比べると短めですね。
上がM10KPROのペン。
下がWacomのプロペンです。
長さはほぼ同じ。
液晶タブレットと比較するとこのようなサイズですね。
GAOMON M10K PROの特徴
M10KPROの特徴を詳しく説明します。
筆圧感知8192
これは8192段階で微妙な筆圧の違いを感知できるもの。
描いている時の線の太さにこだわりたい人には大事な要素です。
ショートカットキー
本体にショートカットキーが使える10のボタンがあり。
ショートカットキーを設定すると作業効率がアップします。
例えば戻るボタンを設定していると、ミスした時にすぐに戻せるんですよね。
キーボードショートカットでもいいですが、慣れないうちはミスタイプすることもあります。
よく使うキーを設定した方が楽ですね。
タッチリング
このリングを時計回り反時計回りで触ることで画面の拡大と縮小ができます。
これも楽。
Android対応
PCだけでなく、Androidのスマホでもこのタブレットが使えます。
家だけでなく外でも作業が可能ですね。
GAOMON M10K PROを使うまで
M10KPROを使うにはドライバをインストールする必要があります。
公式サイトからドライバをダウンロードしてインストールをします。
イラストソフト等は閉じてから行いましょう。
インストール後にケーブルでPCへと接続します。
問題なく認識されました。
ペン圧の設定やテスト機能もあります。
マルチディスプレイの方は対応する画面を選んでください。
これでM10KPROを使用する準備ができました。
GAOMON M10K PROを使ってみた感想
M10KPROを使ってみた感想です。
まず本体、少し気になったのが上に紙が乗ったようなモデルです。
ペンで押すと少し凹むのですが、隙間があるようで気になりました。
実際に作業に入ると特に気にならないですが。
イラストソフトで描いてみたところ、板タブの性能としてはかなり良いな~と思いました。
昔使っていた2万円以上(当時の価格)の板タブレットと変わりがありません。
ペンもWacom製とほぼ変わらないですし、軽いので疲れることもなし。
裏面に滑り止めもあるので、使っていてタブレットがずれたりもしません。
オプション品の袋に入れて持ち運ぶこともできます。
6500円という価格でこの性能は正直すごい!
僕はPCがあるのでAndroidでは利用していませんが、家以外でも作業できるのは優秀です!
GAOMON M10K PROのデメリット
デメリットをあえて言うならば、先程も書いた通り表面の凹みが気になります。
細かいことですが、ぴっちりしていてほしいなと思うんですよね。
作業に入ってモニターを見ていれば気にはならないですが。
ドライバの問題
もう1つ、ドライバの問題というものがあります。
1つのPCにペンタブレット用のドライバは複数ない方がいいです。
これはこのモデルに限った話ではないので、デメリットとして上げるべきではないかもしれません。
M10KPROを使った後、僕がメインで使っているWacomの液晶タブレットcintiqを使ったところ筆圧感知が機能しなくなりました。
ドライバの再起動をしたら直りましたが、戸惑いましたね。
なので1PC1ドライバが良いです。
使うタブレットのドライバのみを残して、他はアンインストールが推奨です。
GAOMON M10K PROまとめ
GAOMON M10KPROは低価格で十分すぎるほど高品質。
これからPCで絵を描いたり 3DCGなどでもペンタブレットを使うという人は、エントリーモデルとしてありな製品でした。
ただこれは僕の問題ですが、自分には液晶タブレットの方が合っているなと思うんです。
液晶タブレットに慣れてしまうと板タブでは上手く描けません。
板タブの方が合うという人もいますが。
それと液タブは目の前の画面を見る姿勢になります。
液タブは下を見る姿勢になり、首や肩に負担がかかることがあります。
肩こりに悩む人は板タブが良いですね。
GAOMONは液タブも製作しているので、板タブでこの性能なら液タブも良いんじゃないか?と思わせてくれます。
とりあえずデジタルイラストを始めたい人は、この板タブGAOMON M10KPROで十分だと思いました。
6500円で絵描きの世界へデビューしませんか?
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