デジタルで絵を描くデバイス「液晶ペンタブレット」
昔は20万円以上する大型モデルがメインでしたが、現在今では1/3ほどの価格で買える中型ペンタブレットもあります。
そんなペンタブレットを作っているのが、中国シンセンにあるHUION(フイオン)というメーカー。
公式WebストアやAmazonで購入することができ、板タブレットでは4000円以下のものや、液タブでも3万円~という安価すぎるモデルもあるんです。
ですが「安いのは良いけど性能はどうなの?」と思う方もいますよね。
今回はそんなHUIONのペンタブレットを、僕が実際に使って紹介いたします。
使用するモデルは「HUION 液晶ペンタブレット Kamvas Pro 16(2.5K)15.8インチ」で7万円ほどのミドルサイズモデル。
2021/12/31に発売されました。
PC・ノートPC・スマホ・タブレットと様々なデバイスで使える、このモデルの感想を正直にお伝えします。
HUION 液晶ペンタブレット Kamvas Pro 16(2.5K)15.8インチ
さっそく開封していきたいところですが、まず箱がコンパクトなことに驚きました。
16型のこちらのモデル、ワコムの22型の箱と比べるとこのようなサイズです。
スタンドとかどうなってるんだ?と思いましたが、後ほど紹介します。
外箱の中に本体の箱があり。
箱を開けるとタブレットや付属品が。
これでもスペースに余裕がありそうです。
入っている内容としては
- ペンディスプレイ本体 ×1
- デジタルペン ×1
- ペンホルダー ×1
- 標準替え芯 ×5
- フェルト替え芯 ×5
- 替え芯クリップ ×1
- 折りたたみスタンド ×1
- USB電源アダプター ×1
- 3in2ケーブル× 1
- 延長ケーブル ×1
- USB-C – USB-C専用ケーブル ×1
- USB電源ケーブル ×1
- クイックスタートガイド ×1
- クリーニングクロス ×1
- グローブ
とオプション品も充実です。
セッティング
続いてセットしていきます。
気になっていたのがスタンドはどうなっているんだ?ということ。
このモデルのスタンドは折りたたみ式になっているので、収納性に優れています。
写真右にあるシルバーの板のようなスタンドを組み立てると。
6段階に角度を変えられるスタンドの出来上がりです。
これはよく考えられてるなぁと思いました。
ですがタブレット本体を乗せる時に若干ずれることがありましたね。
タブレットを乗せた後は動くことなく、しっかり支えてくれます。
サイズとしてはこのような大きさ。
本体サイズが「436.2×247.3mm」厚さ「10-11.5mm」というサイズで、机が大きくない環境でも設置できます。
「さっそくPCにつなげてみるか~」と思っていたところ、ピンチが訪れました。
ケーブルが短かくてPCに届かない。
本体左上に装着したケーブルは電源ケーブル・USB・HDMIケーブルがセットになったもの。
長さは1.5mありますが、うちのデスクは大きいため下にあるPCまで届きません。
普段使用しているワコムの液タブのケーブルは2.5mあるので大丈夫でした。
このままではPCに繋げない……どうしよう……。
まぁどうしようもないので、ノートPCに接続して使うことにしました。
重さ1.28kgだしコンパクトなタブレットなので、好きな場所で作業ができます。
スマホへ接続する場合はUSB-TypeCケーブルが使えます。
ドライバのインストール
接続ができたのでドライバをインストールして使っていきます。
公式サイトからドライバをダウンロードしてインストール。
その後ドライバで各種設定が可能です。
プレスキーでは左側にあるショートカットキーの設定ができます。
デジタルペンではペンにあるキーの設定や筆圧感度の設定が可能。
ペンの筆圧感度は8192段階で±60度レベルの傾き検知ありと、現在主流のペンタブレットと同様のスペックです。
Windowsの初期設定では画面がミラー状態(メインディスプレイと同じ状態)でした。
これを変更する方法は
デスクトップ画面右クリック→ディスプレイ設定→マルチディスプレイ→「デスクトップを複製する」から「デスクトップをこのディスプレイに拡張する」に変更することで独立した別の画面にできます。
HUION KamvasPro16を使ってみた感想
HUION KamvasPro16を使ってみた感想です
まず液タブの画面がキレイ。
2560×1440の解像度。
そしてディスプレイとカバーガラスの間にあった隙間を無くし、光の余分な反射が抑えられるというフルラミネーション加工がされています。
実際に絵を描いてみた感覚も良く、スラスラと思うように描けます。
画面がツルツルしたり引っ掛かりをかんじたりということもなく、丁度いい感じがしますね。
スタンドもセッティング前は少し不安でしたが、描いている時は全く問題ないです。
ペンは上部が平たい面になっています。
上の方を持つのが好きな僕には凄く良かった!
この形状だと丸形よりも持ちやすいんです。
六角の鉛筆を持っている感覚ですね。
グリップは他のタブレットと同じようなもので、ベタベタと劣化しないかが気になります。
そして本体は軽いので足に乗せて描くこともできました。
比較的コンパクトで軽いので、持ち運べて好きな場所で作業ができるなぁという感想。
スマホやタブレットに接続すれば外出先でも使えます。
そのためにはバッグやペンケースがあるとありがたいですね。
そういった付属品があるペンタブレットメーカーもありますから。
HUION KamvasPro16メリット
使ってみて感じたメリットをまとめます。
- スタンドの構造がよくできている。セッティング時に少しガタつくが作画時は大丈夫
- コンパクトで軽量
- 画面がキレイ
- 快適に描ける画面
- ペンに平たい面がある
- 本体にショートカットキーあり
- グローブが付属
性能としてはストレスなく十分使える液晶ペンタブレットです。
HUION KamvasPro16デメリット
続いてデメリットです。
- ケーブルが短い(1.5m)
- ペンのグリップにホコリがつく
ケーブルが本当に惜しい……
こうなって欲しいという要望
オプション品で2.5mのケーブルが欲しいですね。
あと持ち運ぶ方は専用のバッグやペンケースがあると嬉しいはずです。
HUION KamvasPro16まとめ
「HUION 液晶ペンタブレット Kamvas Pro 16(2.5K)15.8インチ」の特徴をまとめると
- 価格は7万円
- 2021/12/31に発売
- 本体サイズが「436.2×247.3mm」
- 厚さ「10-11.5mm」
- 重さ「1.28kg」
- 解像度2560 x 1440
- ペンの筆圧感度8192・±60度レベルの傾き検知
というモデルでした。
軽量でコンパクトなので「デスクスペースが限られている人・省スペースで作業したい人・持ち運びもしたい人」には向いているモデルでした。
ノートPC&液タブという環境の方なら、作業場所を好きに変えられるのでHUION KamvasPro16は適しています。
「大画面でどっしりと作業したい」という方は22型~などの大型液晶タブレットでいいとは思います。
個人的に一番良かったのがペンの形状です。
平たい面がある形状のペンは普及してほしいな。
現在液晶タブレットは様々なメーカーが開発しており、レビューなどを見てみるとどれも性能はしっかりしているように感じます。
ですので液タブを選ぶ時は、自身の環境やどのように作業をしたいかで選ぶのが良いですね。
中価格帯、中型サイズ、気軽に描きたい→「HUION KamvasPro16」
高価格帯、大型サイズ、ガチで描きたい→「Wacomの22型~」
かな~
これから絵や漫画を描き始めるけど、ソフトは何が良いの?という方はCLIP STUDIOを使うのが良いです。
プロのイラストレーターや漫画家も多くの人が使用しています。
無料体験ができるので試しに使ってみてください。
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