キャラクター作りって難しいですよね。
僕も漫画や小説を作っていますが、昔はかなり悩んでいました。
それから勉強のためにキャラ作りの手法を調べることにしたんです。
そして
- 漫画や小説、シナリオ作りの教本
- プロ作家の話、インタビュー
- 編集者の話
などから魅力的なキャラクターを作る方法を学びました。
今回はキャラクター作りで使える、知っておくといいキャラが出来るポイントをまとめて紹介します。
創作活動をする方は参考にしてください。
モデルから作る
0から1を作るのは難しいので、モデルからキャラを作り出します。
身近な人から
あなたの周りの友人や知り合いに面白い人はいますか?
レアな人がいる場合はその方をモデルにしてみるということができます。
嫌いな人がいるなら、その人を敵役にしてもいいです。
このように実際のモデルから考えることでキャラが作れます。
有名人から
実在の人物をモデルにしている作品もありますよね。
織田信長などはかなり使われています。
有名な人物は最初からキャラが出来ているので楽です。
そのキャラをアレンジして特徴を出すこともできますね、女性化するとか。
戦国時代だけでなく、古代の人から三国志時代、春秋戦国時代、近代戦争で活躍したなど探してみるとモデルは多くいます。
映画では実在の出来事を映画化したものもありますし、スポーツ選手を参考にするのも良いですね。
架空の作品から
漫画小説ゲームなどで好きなキャラをモデルに自分のキャラを作っても良いです。
完全にパクリではなく自分なりのアレンジを加えます。
神話や伝記が好きな人はそこから作り出しても良いですね。
キャラクターのジャンル・パッケージから作る
キャラクターのジャンルやパッケージから作っていきます。
例えば
- 吸血鬼
- 悪魔
- 天使
- 神
- モンスター
- 戦士
- 魔法使い
- 社長
- 料理人
- 探偵
- 極道
- スパイ
- 忍者
- 侍
などパッと人がイメージできるジャンルから作り出します。
すでにあるジャンルから珍しいキャラを作ったり、自分の世界観に合うキャラに調整するんです。
異なる世界に持っていくのもOK。
現代の料理人・社長・探偵が、異世界に行くなどですね。
普通じゃない「オリジナル感」をキャラと世界で作ります。
世界に唯一のキャラ
世界に1人だけだろっていうキャラにします。
どうせならレアなキャラが見たいですよね。
そのキャラに好きなものがあるなら「世界1~~が好きなキャラ」というように当てはめてみます。
コンビやチームものなら、世界にこいつらだけだろっていうコンビやチームにします。
バカやる奴ら、困難な任務をこなす奴ら等ですね。
ビジネスで商品やサービスが選ばれる条件として
- ナンバーワン(世界一)
- オンリーワン(世界で唯一)
- ファーストワン(世界初)
というものがあります。
選ばれる、読まれる条件としてやっぱり唯一のキャラがいいです。
ギャップを作る
ギャップがあると面白くなります。
- 怖そうだけどいい人
- 近寄りがたい見た目だけど動物が好き
- 弱そうだけど強い
- 小柄・細いけど力持ち
など
ただ奇抜にしすぎると馴染めなくなります。
読者に好感を持たれるような、親近感が持てると良いですね。
秘密や謎がある
秘密や謎を隠しているキャラ。
他人に言えない秘密を読者と共有するようなキャラです。
「デトロイト・メタル・シティ」なら、主人公は気弱でポップミュージックが好き。
だけど正体を隠してデスメタルバンドをやっている。
バンドのボーカルとして暴れる。
などです。
変身する
秘密や謎と同じようなものですが。
- 魔法少女になる
- 変身ヒーローになる
などです。
スパイダーマンやバットマン、プリキュア、仮面ライダー、ウルトラマンなど変身作品は多い。
変身願望を持つ人は多いんです。
目標をもたせる
どうしても叶えたい夢や目標があるキャラです。
復讐や失ったものを取り戻す、そのために頑張る様子を見たくなるようなキャラにします。
壁や傷害を設定して挑み続ける、達成を祈りたくなるようなドラマがあると愛されるキャラになります。
応援したくなる
目標をもたせると同じような条件ですが、応援したくなるような過去やシチュエーションがあるキャラです。
過去に悲惨な出来事があった、トラウマがある等の背景やバックボーンが大事。
ハンデがあると応援したくなる人もいます。
- 目が見えない
- 3分しか戦えない
- 制約がある
など
狂ってる
多少狂ってるくらいが良いキャラになる、と編集者に言われたことがあります。
ほんわかする美少女アニメでも「こいつ頭おかしいだろ」って思うキャラがたまにいますよね。
「普通そんなミスするか?」「やべぇこいつ…」と思っても、それくらいあった方が印象に残ります。
初心者 読者の代わりのポジション
部活ものとか趣味系の主人公の場合です。
主人公は初心者だけど1からそれを始めていく、ルール・やり方を学んでいくキャラです。
そのジャンルを知らない読者にも伝わるように、読者の代わりとなるポジションです。
「ゆるキャン」はキャンプを知らない撫子がキャンプの楽しさを知っていく話です。
趣味系は好きになる理由や過程が大事になります。
「ソウナンですか」は少女4人が無人島に遭難する話。
主人公ほまれはサバイバルの達人で引っ張ってくれますが、他のキャラは知識がない状態です。
初心者キャラを置いておくことで読者にも伝わりやすくなります。
バトルものでも解説役がいるとスムーズに説明ができます。
部活もので活躍させるなら今までやってきたこと、能力を活かせると良いです。
別の分野で活躍させられる下地や経験が生きて、勝負に勝つという意外性があります。
「頭文字D」なら主人公は中学生の時から車を運転して豆腐の配達をしていた。
そのドライビングテクニックで走り屋として活躍します。
他のことをしても面白い
メインのこと以外のことをしても面白いキャラ、部活系なら他の競技をしても面白くなるキャラはワクワクさせてくれます。
「テニスの王子様」はテニス漫画ですが、焼き肉を食べる話も人気です。
口癖 決め台詞
口癖や決め台詞があると印象に残りやすい。
イカ娘の「~ゲソ」みたいな語尾はわかりやすいしオンリーワンなキャラになる。
決め台詞は長ったるいのではなく、短い方が良いですね。
北斗の拳の「お前はもう死んでいる」みたいなスパッと決めるやつです。
グループキャラで正確を振り分ける
グループものなら
- 元気系
- ほんわか系
- クール系
- アホ
- 弱気
- エリート
- いじられ系
- 外国人
などを振り分けたユニットを作ります。
スポーツ作品や戦隊作品、軍隊系などを見てみると参考になります。
それぞれ性格が違うけど見てて面白い、調和が取れるチームにします。
擬人化
動物やモノの擬人化キャラを作ることです。
戦艦、刀剣、城、銃など無機物ベースのキャラも存在しますよね。
それぞれの特徴やエピソードなどを絡めてキャラを作れます。
自分が好きで詳しいジャンルがあれば、深いキャラが複数作れます。
終わりに
以上、キャラクターの作り方でした。
全く作れない、どうしようという人はこの中から使えそうな条件を探してキャラを作ってみてください。
漫画や小説の読者はキャラクターが見たくて作品を見る、とはよく言われています。
なのでキャラは大事です。
そしてキャラ単体だけでなく、他のキャラたちとの掛け合いやシチュエーション、世界観や場面も含めて魅力は積み重なります。
僕は魅力あるキャラクターから魅力ある作品を作るために、今回紹介したポイントを意識するようにしています。
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